華和梨 Phase 7.9.0 "Philadelphia"

MULTI PURPOSE SHIORI SYSTEM "KAWARI"

M.P.S.S. VER. 7.9.0

注意事項

このバージョンは、互換性や歴史的経緯に縛られていた華和梨の辞書インターフェース 並びにSHIORIインターフェースを整理・統合し、新しいアイデアを追加した、極めて 実験的なバージョンである。
実験の成果は来たるべきPhase8に反映される予定であるが、本バージョンの仕様が そのままPhase8となる保証はどこにもない。 また、本バージョンはPhase7.9とされているが、他のPhase7.x系との互換性も 極めて低い。
よって、本バージョンは一般的なゴースト製作には決して用いないで欲しい。

ポイント

従来のPhase7.x系に比べ、KISの重要度が増しているのが特徴である。

新イベント機構

SHIORI/2.xリクエスト・レスポンスを、KISから直に扱えるようになった。

リクエストヘッダ

SHIORI/2.xリクエストヘッダがそのまま格納される。 リクエストの度に、全内容が消去される。

System.Request.*
SHIORI/2.0 リクエストヘッダ

レスポンス

リクエストの度に、全内容が消去される。 華和梨が関知しないSHIORI/2.xレスポンスを任意に追加できる。

System.Response.*
SHIORI/2.0 レスポンス
System.Response.To
話し掛けたいゴースト名、"stop"でCOMMUNICATE打ち切り
System.Response
SHIORI/2.0 ステータスコード

イベント処理

イベント発生時には、該当エントリに登録された全てのスクリプトが順番に 呼び出される。 ランダム選択ではない点に注意。

華和梨が解釈不能なリクエストは、全てSystem.Callback.OnRequestに回される。 これにより、本体仕様変更時にもスクリプトの追加のみで追従可能になる。 また、使用頻度の低いTEACH,GET Word等もSystem.Callback.OnRequestに任せられる。

System.Callback.OnLoad
読み込みイベント
System.Callback.OnUnload
切り離しイベント
System.Callback.OnEvent
外部イベント処理
System.Callback.OnGetSentence
応答イベント
System.Callback.OnGetStatus
ステータス取得イベント
System.Callback.OnRequest
その他全てのリクエスト

その他

System.Resource.*
SHIORI/2.5リソース

kawarirc.kis

初期設定ファイルkawari.iniは廃止され、代わりに起動時にはkawarirc.kisを 読み込むようになった。
kawarirc.kisは辞書ファイルであるが、"Philadelphia"は辞書ファイル中に 「:kis〜:end」で直にスクリプトを書けるため、.bashrcやautoexev.bat同様の 初期設定スクリプトとして機能する。
ゴーストのファイルを「load」で読み込めば良い訳だが、実運用上は従来のkawari.ini 互換のファイルを読み込み、順に辞書をloadするkawarirc.txtを用意する方が便利で あろう。

その他

他にも色々ありますが、ゴースト一体作ってみないことには良くわかりませんなぁ。

Experimental Packages

Phase8について

うまく行けば「Phase8=Phase7.9+新KISインタープリタ」となります。