プログラマブル準AIモジュール

「"華和梨" for あれ以外の何か以外の何か」
幸水マニュアル

2002/05/25
Phase 7.4.0

華和梨開発チーム

NAKAUE.T (Meister)
夢乃 (偽Meister)
酔狂
さとー

Index

1. 用途
2. 起動方法
 2.1. インタープリタモード
 2.2. デバッガモード
3. 操作方法
 3.1. echoモード
 3.2. commandモード
4. 終了方法

1. 用途

"幸水(こうすい)"はコンソールで動作する華和梨インタープリタです。 稼動中のゴーストの華和梨と接続し、デバッグ作業を行うことも出来ます。

2. 起動方法

"kosui.exe"をダブルクリックするか、"kosui.exe"の存在するフォルダで コンソールを開き、"kosui.exe"と入力すると起動します。

この時、稼動中のゴーストがあるかどうかによって、幸水の動作は大きく 「インタープリタモード」と「デバッガモード」の二つに分かれます。

2.1. インタープリタモード

稼動中のゴーストが見つからない場合、幸水はインタープリタモードで起動します。 インタープリタモードでは、幸水に内蔵された華和梨モジュールを使用します。 また、稼動中のゴーストがある場合でも、起動後に接続するゴーストとして0番を選ぶと インタープリタモードで起動します。

インタープリタモードで起動すると、幸水は"kosui.exe"が存在するフォルダの kawari.iniを読み、kawari.iniで指定した辞書ファイルを読み込みます。 その後、system.OnLoadエントリがあった場合、これを評価してからユーザの キー入力を受け付ける状態になります。

2.2. デバッガモード

稼動中のゴーストがある場合、幸水はデバッガモードで起動します。 デバッガモードでは、幸水はゴーストに対してSAKURA APIを使ったイベント 通知を行います。通知出来るイベントは2種類あり、後述する「echoモード」 では「ShioriEcho」イベント、「commandモード」では「KawariCommand」 イベントが通知できます。

稼動中のゴーストが華和梨ゴーストで、ゴーストのkawari.iniに 「debug : debugger」と書いてある場合、幸水は上記のイベント利用して、 稼動中のゴーストの華和梨モジュールと接続します。 接続すると、幸水は稼動中のゴーストを操作することが出来ます。 この際、イベントに対応するエントリを記述する必要はありません。

3. 操作方法

インタープリタモード、デバッガモードのどちらでも、幸水の操作方法は共通です。 キーボードから文章を入力し、最後にENTERキーを押すと入力した文章を評価します。 入力を評価した結果は、インタープリタモードの場合はコンソールに、 デバッガモードの場合はゴーストのバルーンに表示します。

「.[ENTER]」と入力すると、幸水は入力モードを切り替えます。入力モードは2種類あり、 「echoモード」と「commandモード」があります。コンソールの一番下の表示行が

  echo-mode >
の場合がechoモード、
  command-mode >
の場合がcommandモードです。起動直後のモードはechoモードです。

echoモード

echoモードでは、幸水は入力された文章をそのまま評価します。文章中に ${npw}等のエントリ呼び出し、$(set A "TEST")等のインラインスクリプトが ある場合、これも解釈します。

例:
  echo-mode > \0${挨拶}、私は${myname}です。\1よろしくな。\e$(set Boot 1)

commandモード

commandモードはインラインスクリプトの評価に特化したモードです。幸水は 入力された文章の前後に、"$("と")"を付加してから評価します。例えば、

  command-mode > adddict npw "まゆら"
と入力すると、「$(adddict npw "まゆら")」という文を評価します。

終了方法

echoモード、commandモードのどちらでも、「exit[ENTER]」と入力すると 幸水を終了することが出来ます。